ブレイン・ライティング・シート2

開発者からメッセージ

 アイデアプラント製品開発者の石井より、ゲームをより効果的に使う方法など、マニュアルには書いていない発想のための工夫をお届けいたします。

アイデアプラント 代表 石井力重

発想を引き出しやすいテーマを創る方法

 アイデア出しを始める際に、テーマを「○○するにはどうすればいいか」という定型文を使って表現すると、アイデア出しは成功しやすくなります。

 なお、○○の部分に長い文章を入れる場合は、次の2点を考慮するとさらにアイデア出しがうまくいきます。

テーマを「○○するにはどうすればいいか」という定型文を使って表現するとアイデア出しが成功しやすくなる
1つ化

 複数の問題が含まれている問題は、その中の主要な部分1つだけを取り出して、アイデア出しをします。
 現実の問題をやや単純化して発想することで、発想力を効果的に使います。

 出てきたアイデアを、本来のリアル課題に合うように補正しますが、それだけでは足りない場合は、そぎ落とした問題の中から次に重要な問題を発想のテーマとして採用し、アイデア出しを行います。

具体化

 漠としたテーマからは、漠としたアイデアが出てきがちです。

 時間や空間や条件について「なんでもありの広い範囲」であれば、それを「ある限定された時間、限定された空間、ある種の条件下」に限定してしまいます。
 具体的なテーマにするとアイデアも具体的に考えやすくなります。

 その条件で発想したアイデアを、本来の広い範囲でのテーマに合うように一般化します。
 それでは足りない場合は、具体化の仕方をいくつか変えたものでアイデア出しを行い、それらを統合して、元のテーマに合うようにします。

 なお、ブレインライティングの練習をする状況であれば、メンバーから発想のテーマを募るのもよいでしょう。
 「○○するにはどうすればいいか」+1つ化+具体化、をメンバーに伝えた上で、メモ用紙を一人3枚渡し、アイデア出しのテーマとして、取り組みたいものを3つ書き出してもらい、それをメンバー内で回して「取り組みたいと思うものに☆印を書く」というワークをします。
 ☆がたくさんついたものでブレインライティングをします。
 参加者の多くが興味を持っているものをテーマにすることで、初体験の手法であっても強い推進力を得られます。

ブレイン・ライティング・シート2を使い終わったら…

 ブレインライティングのすべての工程が終わった後は、カットしたカードを入れておくのに、「名刺ファイル」が便利です。

 ミシン目に沿って切り離したカードは、91㎜×55㎜で名刺と同一サイズなので、うまく名刺ファイルに入ります。
 100円ショップなどで名刺ファイルを買っておいて、そこに入れると、「自社のオリジナル・アイデアブック」になります。
 出てきたアイデアをコピーして全員に配布するのも楽になりますし、アイデアの保管が容易になります。

ミシン目に沿って切り離したカードは、うまく名刺ファイルに入ります

 プロジェクトが進行した後に、別のアイデアについて考えるときにその「アイデアブック」はブレストの良い材料になります。
 一人でアイデアを練るときにも、それは一人ブレストの相手になってくれるでしょう。

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